念願の『トンガリロ・クロッシング』後半編

登りきった先に見えたのは、

まさに絶景だった。

どこまでも続く空、

奥まで自然しか無い。

一瞬でまたこのNZの美しい自然と恋に落ちた。


同じ登山者も立ち止まる。

みんな一瞬言葉を失っていた。

素敵な景色に、説明の言葉なんて必要なかった。


横をみると、

始め小さく見えていた山頂がこんなにも近くに見えた。

改めて、5時間近く歩いてきた長い道のりを肌で感じる。


絶景を見ながら少しお昼休憩したいところだが、

写真や景色を見ることに時間を使ってきた私達は、

どうやらギリギリのようだ。


景色を楽しみつつ、次のポイントまであるくことに。

ここトンガリロ・クロッシングでは、

山の上から見えるエメラルドレイクスがあるはずだが

今回はまだ雪の影響であんまり見えなかった。

けど雪がなかったら、

前の一面雪景色も見られなかった事を考えると

見えなくても全然満足だった。


そろそろハイクも終盤、

歩を進めるともう一度雪景色が見えてきた。

今回は少し辺りは暗く、また違った雰囲気。

硫黄臭も少し漂う雰囲気の中ひたすら歩く。

ここでもムーンウォークに励んだのを覚えている。笑

長い雪道を超え、最後の数キロへ。

また現れた急登を越えると、

最後にまた景色がガラリと変わった。

あとはこの長い道を歩くのみ。

この1日で8時間で、

今までの人生で一番ドラマチックな景色を見せてくれた

トンガリロ・クロッシングには感謝しかなかった。

正直久々の長時間トレックに、足もクタクタだった。

けどそれよりもココロがほかほかで、最高に幸せだった。


残りの帰り道は、同じ道で少し飽きたけど、

それでも感謝しながら歩いて帰ったのをいまでも覚えている。


ここNZまで来れた事、

ここに来る為に私が悩みながらにしてきた小さな選択の数々、

家族の協力や努力さえも、

全てに対して感謝した。



本当に幸せ。


下山後は、駐車場でバスをまちつつストレッチをした。

りんごがいつもの10倍美味しく感じた。

Be Mature / Etsu

初めての海外留学とワーホリで得たbe matureな軌跡や経験をシェア。過去を振り返りながら綴ります。